みなさん、こんにちは。
令和8年4月開業準備中の前川です。
前回の記事では、自分の強みを整理する「SWOT分析」についてお話ししました。
「よし、自分の強みは見えた! あとは情熱を持って頑張るだけだ!」
……と、気合十分な方にこそ、今回お伝えしたい「少しだけ耳の痛い、でもとっても大切な話」があります。
それは、「数字」の話です。
1. 「想い」だけでは、扉が開かない理由
「美味しい料理を作れば、お客さんは来るはず」
「一生懸命やれば、なんとかなる」
その情熱、素晴らしいです! でも、補助金の審査員に「頑張ります!」と100回唱えても、残念ながら首を縦には振ってくれません。
なぜなら、彼らが知りたいのは「その事業、本当にお金が回るの?」という一点だからです。
数字は、あなたの情熱を客観的な根拠に変える「共通言語」。
旅行に行くときに「楽しみたい!」という気持ちだけでなく、「予算は?」「ガソリン代は?」と計算するのと同じで、数字はあなたを目的地まで安全に運ぶための地図になります。
2. 「売上」を分解して、手ざわり感を作る
「月商100万円!」と掲げるのは自由ですが、それでは実感が湧きませんよね。
まずは、数字を「今日、自分がやるべきこと」までバラバラに分解してみましょう。
| 項目 | 例:浜松のカフェ(ランチ) |
| 客単価 | 1,500円(セットメニュー) |
| 座席数 | 10席 |
| 回転数 | 2回転(11:00〜14:00) |
| 1日の売上 | 1,500円 × 10席 × 2回転 = 3万円 |
| 月の売上 | 3万円 × 25日営業 = 75万円 |
こうして分解すると、「1日20人のお客様に来ていただくには、SNSで毎日これくらい発信しよう」といった、具体的な「手ざわり感のある目標」が見えてきます。
3. 「出ていくお金」と仲良くなる
売上の次は、利益を残すために「コスト」を整理します。
ポイントは、大きく2つに分けることです。
- 変動費: 食材費や容器代。売れれば売れるほど増えるもの。
- 固定費: 家賃、光熱費、Wi-Fi代。売上がゼロでもかかってしまうもの。
ここで忘れがちなのが、「自分(経営者)の生活費」です。
「余ったお金が自分の給料」という考え方だと、いつか心が折れてしまいます。最初から「自分の給料」もコストに入れて、それでも利益が出るライン(損益分岐点)を探りましょう。
4. 「根拠」が最強の説得力になる
数字を並べたら、最後に「なぜその数字なのか?」という物語を添えます。
- ×「なんとなく、これくらい売れると思う」
- ○「近隣の大型マンション(機会)に1,000世帯あり、その1%が週1回テイクアウト(強み)を利用すると仮定して……」
前回のSWOT分析で出した「強み」や「機会」を、この数字の根拠にするのです。
「分析」と「数字」が一本の線でつながったとき、事業計画書は誰にも負けない説得力を持ちます。
まとめ:電卓は、未来を映す鏡です
ひとりで数字と向き合っていると、「これじゃ生活できないかも……」と不安になったり、逆に自分に都合よく見積もりすぎてしまったりするものです。
自分の顔を鏡なしで見られないように、自分の事業の数字も客観的に見るのは難しい。
そんな時こそ、行政書士のような専門家を頼ってください。
みなさんの夢を、数字という「盾」で守り、現実にする。
私もそんなサポートができるよう、日々勉強に励んでおります。
一緒に未来への地図を描いていきましょう!
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