みなさん、こんにちは。
令和8年4月開業準備中の前川です。
前回の記事では、自分の情熱を客観的な根拠に変える「数字」の大切さについてお話ししました。
数字と向き合い始めると、必ずと言っていいほど浮上してくるのが「もらえるお金」の話題です。
「補助金とか助成金って、何が違うの?」
「ネットで見かけたコンサル会社に頼めば、全部やってくれるのかな?」
ちょっと待ってください!
実はここには、知らないと怖い「ルールと役割の罠」が潜んでいます。
今日は、起業家が必ず知っておくべき「お金の仕分け」についてお話しします。
1. そもそも、何が違うの?(5つの区分)
ニュースや行政のサイトで見かける「○○金」。実は、目的によって呼び名が違います。
- 補助金: 事業の成長や設備投資を応援(例:キッチンカーの購入など)。
- 助成金: 雇用や労働環境の改善を応援(例:正社員採用、育休取得など)。
- 給付金: 困っている事業者の継続を支援(例:災害や売上激減時の救済)。
- 協力金: 行政からのお願い(時短営業など)に応じた対価。
- 支援金: 自治体などが幅広く活動をサポートするためのお金。
特に起業家が「攻め」と「守り」で活用することになるのが、補助金と助成金です。
2. 似ているけれど、全くの別物!
この2つ、実は「誰が書類を作っていいか」が法律で厳格に決まっています。
| 項目 | 補助金(経産省・自治体系) | 助成金(厚労省・雇用系) |
| 目的 | 新しい事業や設備投資を応援 | 雇用の安定や働き方改革を応援 |
| 担当のプロ | 行政書士 | 社会保険労務士(社労士) |
| 特徴 | コンテスト形式。採択されないともらえない | 要件を満たせば、原則として受給できる |
- 助成金(雇用関係)は、社労士さんの独占業務。
- 補助金(事業計画系)は、行政書士の専門領域。
「餅は餅屋」という言葉通り、目的に合わせて相談するプロを使い分けるのが、開業への近道です。
3. 「補助金コンサル」にできること、できないこと
ネットで検索すると「補助金申請代行!」と謳う民間コンサル会社がたくさん出てきますよね。
実は、ここには法的な境界線があります。
⭕️ 民間コンサル会社にできること
- 事業計画のアイデア出しやアドバイス
- 市場調査のサポート
- 経営のブラッシュアップ(壁打ち相手)
❌ 民間コンサル会社にできないこと
- 報酬を得て、官公署に出す「申請書類」を代わりに作成すること
- あなたの代わりに「申請ボタン」を押すこと
これらは行政書士法という法律で、行政書士(または他の法律で認められた資格者)以外が行うことは禁止されています。無資格の業者が「丸投げOK!書類作成から申請まで代行します!」と言うのは、実は法律違反の可能性が高いのです。
4. 「誰に頼むか」が、あなたの事業の信頼になる
もし、法律を守らない業者に依頼してしまったら……。
せっかく採択された補助金が後から取り消されたり、返還を求められたりするリスクもゼロではありません。
「夢を叶えるためのお金」だからこそ、正攻法で手にしたいですよね。
- 設備やITツールで事業を伸ばしたいなら、行政書士へ。
- スタッフを雇って環境を整えたいなら、社労士さんへ。
この切り分けができているだけで、あなたの起業家としての「経営リテラシー」はグッと高まります。
まとめ:電卓の横に「法律」の視点を
「自分のやりたいことには、どっちのお金が合うんだろう?」
迷ったら、まずはそこから相談してください。
行政書士はみなさんの事業計画という「地図」を一緒に作り、適切な窓口へ繋ぐガイド役でもあります。
私もそんなサポートができるよう、日々勉強に励んで参ります。
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