みなさん、こんにちは!令和8年4月の開業に向けて準備中の行政書士、前川です。
シリーズでお届けしてきた「事業承継補助金」の解説も、ついに最終回。 ここまで読んでくださった方は、「よし、具体的に動いてみよう!」と熱が入っている頃ではないでしょうか。
最後となる第4回は、最もハードルが高いと感じられがちな「M&A(第三者承継)の流れ」と、「審査を勝ち抜くための秘策」についてお話しします。
1. M&A(第三者承継)は、どう進む?
「親族でも従業員でもない誰かから会社を譲り受ける」…ドラマのような話に聞こえますが、今はマッチングサイトなどで個人でも日常的に行われています。
一般的な流れは以下の通りです。
- マッチング: プラットフォーム(「バトンズ」や「トランビ」など)で案件を探す。
- ネームクリア: 秘密保持契約を結び、実名で詳細な資料を閲覧する。
- トップ面談: 経営者の想いや、なぜ手放すのかを直接聞く。
- 基本合意・デューデリジェンス(精査): 帳簿や法務にリスクがないか調査する。
- 最終契約・譲渡執行: 晴れて、あなたが新しいオーナーに!
このプロセスの中で、専門家の調査費用や仲介手数料が発生しますが、そこで役立つのがこの補助金の「専門家活用枠」です。
2. 「専門家活用枠」で賢くコストダウン
M&Aには、弁護士や公認会計士、税理士といったプロの関与が欠かせません。 この「専門家活用枠」を使えば、仲介手数料やデューデリジェンス費用の一部が補助されます。
「プロに頼むとお金がかかるから…」と躊躇して、後から帳簿に載っていない借金が見つかるようなリスクを背負ってはいけません。補助金を賢く使って、安全にバトンを受け取りましょう。
3. 採択率を勝ち抜くための「計画書の磨き方」
事業承継補助金は、出した人全員がもらえるわけではありません。例年の採択率はおおよそ50〜60%前後。つまり、「2人に1人は落ちる」厳しい世界です。
審査員が見ているのは、単なる「引き継ぎ」ではありません。 「あなたが引き継ぐことで、その事業はどう新しく生まれ変わるのか?(経営革新)」です。
- 今の強みは何か?(長年愛された味、独自の技術など)
- 今の課題は何か?(デジタル化の遅れ、販路の固定化など)
- あなたがどう変えるか?(SNS集客の導入、新商品の開発など)
これらを数値目標と共に、論理的かつ情熱的に書く必要があります。「なんとなく頑張ります」では、国のお金は動かないのです。
まとめ:地域の大切な火を絶やさないために
全4回にわたってお伝えしてきた事業承継補助金。
補助金は、強力なブースターになります。 高い壁に見える申請プロセスも、一つひとつ紐解いていけば必ず攻略できます。
「自分にできるかな?」と不安になったら、ぜひ専門家である行政書士に相談してください。 必ずあなたの力になること間違え無しです!
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